追いかけるのをやめると男性の態度が変わる本当の理由
はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
恋愛相談を受けていると、「私から連絡するのをやめたら、急に彼から連絡が来るようになりました」という話をよく聞きます。
- デートに誘うのも女性から
- LINEを送るのも女性から
- 関係について話し合おうとするのも女性から
そんな状態が続いていたのに、女性が追いかけるのをやめた途端、男性のほうから連絡してきたり、会おうとしたりすることがあります。
こうした現象から、「男性は追うと逃げる」「男性には追わせたほうがいい」と説明されることがあります。
しかし、年間1000件以上の男女関係の相談を受けてきた経験から見ると、それほど単純な話ではありません。
追いかけるのをやめたから男性の狩猟本能が刺激された、というような心理学的な説明だけで考えてしまうと、大切な部分を見落とします。
実際に起きているのは、二人の関係のバランスが変わったということです。
そして重要なのは、男性が追ってくるようになることではありません。
追いかけるのをやめたときに、「彼が本来どのくらいあなたとの関係を望んでいたのか」が見えることなのです。
追いかけ続けると男性が動く必要がなくなる
女性が追いかける恋愛では、いつの間にか役割が固定されることがあります。
- 女性が連絡する
- 女性が話題を作る
- 女性がデートへ誘う
- 女性が次に会う日を決めようとする
- 女性が関係を修復する
男性は、それに返事をするだけです。
この状態が長く続くと、男性が積極的に行動しなくても関係が維持されます。
これは男性が悪いという話ではありません。
人間関係では、どちらかが多く動けば、もう一方が動く必要は自然と少なくなるからです。
例えば、毎回あなたから「今度いつ会える?」と聞いているなら、男性は自分から次の予定を考えなくてもデートできます。
毎朝あなたからLINEが届くなら、自分から会話を始めなくても関係は続きます。
あなたが関係を前へ進めようとするほど、結果として男性が何もしなくても成立する関係を作ってしまうことがあるのです。
追うのをやめると「空白」が生まれる
それまで女性が埋めていた部分から手を引くと、二人の間に空白が生まれます。
- いつも来ていた連絡が来ない
- 次のデートを聞かれない
- 会話を終わらせないように女性が話題を追加してこない
男性はそこで初めて、自分が動かなければ関係が進まない状況になります。
ここで男性が連絡してくることがあります。
これを「男性が追いかけたくなった」と解釈することもできますが、実際にはもっと現実的に考えたほうがよいでしょう。
今まで女性が担っていた関係維持の役割がなくなり、男性自身の意思が行動として表れただけかもしれません。
つまり、追いかけるのをやめたことで男性の気持ちを作ったのではなく、もともとあった気持ちが見える状態になったということです。
ここは大きな違いです。
男性から連絡が来たから本命とは限らない
追いかけるのをやめたら男性から連絡が来た。
そこで、「やっぱり彼は私のことが好きなんだ」と結論を急がないでください。
連絡してくる理由はいくつもあります。
- あなたが離れたことが気になったのかもしれません
- 寂しくなったのかもしれません
- 今まで連絡が来ていた習慣がなくなったため、違和感を覚えただけかもしれません
もちろん、本当に失いたくないと思って行動を始めた可能性もあります。
重要なのは、一度連絡が来たという事実ではなく、その後の行動です。
男性から「最近どうしてる?」とLINEが来ただけで関係が変わったとは言えません。
- そこから男性自身が会う提案をするのか
- あなたとの時間を作ろうとするのか
- 連絡が継続するのか
- 関係について責任ある行動を取るのか
こちらを見なければいけません。
「引けば追ってくる」を恋愛テクニックにしない
SNSや恋愛情報では、「男性を追わせるために連絡を減らしましょう」といった方法が紹介されることがあります。
確かに、連絡を減らしたことで男性から連絡が来るケースはあります。
しかし、これを恋愛テクニックとして使い始めると別の問題が起こります。
- 本当はLINEを送りたいのに我慢する
- 返信したいのに数時間待つ
- 会いたいのに興味がないふりをする
- 男性が追ってきたら安心して、また自分から追い始める
すると恋愛が「どちらが追うか」という駆け引きになります。
30代、40代の大人の恋愛で目指したいのは、追う側と追われる側を入れ替え続ける関係ではありません。
どちらからも自然に関係へ働きかけられる状態です。
追うのをやめる目的は、男性を追わせることではありません。
一方的になっていた関係を正常な位置へ戻すことです。
連絡回数ではなく「関係への投資」を見る
男性の本気度をLINEの回数だけで判断する女性は少なくありません。
しかし、連絡が多い男性が必ずしも真剣とは限りません。
反対に、仕事中はほとんどLINEをしなくても、会うための時間をきちんと確保する男性もいます。
見るべきなのは、男性が関係のために何をしているかです。
- 予定を調整する
- 自分から会う提案をする
- あなたの都合も考える
- 以前話した内容を覚えている
- 困ったときには力になろうとする
- 約束を守る
- 二人の今後について必要な話を避けない
こうした行動には、その男性があなたとの関係にどれだけ自分の時間と労力を使っているかが表れます。
恋愛では言葉よりも、継続する行動を見たほうが判断しやすいものです。
追いかける女性ほど「沈黙」に耐えられなくなる
一方的に追いかける恋愛から抜け出せない女性には、男性から反応がない時間を待てない傾向があります。
- 朝LINEを送って、昼になっても返事がない
- 「忙しいのかな」と思いながらも、夕方には別の話題を送る
- 夜になっても返信がなければ、「何かあった?」と送る
こうして、男性が行動する前に女性が次の行動をしてしまいます。
すると、男性が本来自分から連絡する人なのかどうかがわかりません。
恋愛では、ときに「何もしない時間」が必要です。
これは相手を試すという意味ではありません。
相手が自発的にどう行動する人なのかを見るための時間です。
自分が動き続けている限り、相手の主体性は見えにくくなります。
追いかけるのをやめても何も起きないことがある
ここが最も重要なところです。
あなたが追いかけるのをやめたからといって、必ず男性が追ってくるわけではありません。
- 連絡が来なくなることもあります
- 会おうともしない
- そのまま関係が自然消滅することもあります
女性にとっては苦しい結果でしょう。
「やっぱり連絡すればよかった」と後悔するかもしれません。
しかし、その関係があなたの働きかけだけで維持されていたのであれば、そこには重要な情報があります。
- あなたが連絡しなければ続かない
- あなたが誘わなければ会わない
- あなたが話し合わなければ問題を放置する
それが彼の現在の関係への姿勢だったということです。
あなたが追わなくなったから関係が壊れたのではなく、あなたが支えていたから壊れずに見えていただけというケースもあるのです。
追いかけないことと冷たくすることは違う
「追いかけるのをやめる」と聞くと、急にそっけなくする女性がいます。
- 既読をつけても返信しない
- 誘われてもわざと断る
- 楽しかったのに「別に」と答える
- 好意があるのに興味のないふりをする
これはおすすめしません。
相手からすれば、あなたの気持ちが冷めたと受け取る可能性があります。
追いかけないとは、好意を隠すことではありません。
- 相手がしてくれたことには素直に喜ぶ
- 会いたければ「会いたい」と伝える
- 楽しかったら「楽しかった」と言う
ただし、毎回自分だけが関係を動かそうとしない。
この違いを理解してください。
素直な女性であることと、追いかけ続ける女性であることは同じではありません。
自分から連絡すること自体は悪くない
女性から男性へ連絡してはいけないわけでもありません。
女性からデートへ誘うことにも問題はありません。
大切なのは回数ではなく、相互性です。
- あなたが誘った次は彼が誘ってくれる
- あなたから連絡する日もあれば、彼から始まる日もある
- 忙しいときにはお互いが事情を理解する
- 一方が疲れていれば、もう一方が少し多く支える
健全な関係では、完全に五対五になるわけではありません。
時期によって六対四にも、四対六にもなります。
ただ、長期間ずっと九対一になっているなら、一度関係を見直す必要があります。
「私は彼を好きだから」という理由で九割を担当し続けると、それが二人にとって普通になってしまいます。
30代・40代の恋愛では「追わせる」より「見極める」
30代、40代の女性から恋愛相談を受けていると、私は「どうしたら彼に追わせられますか」という質問より、「この男性は私との関係を作る意思があるのでしょうか」という視点を持つことをおすすめしています。
この二つは似ているようで大きく違います。
前者では、男性を動かす方法を探します。
後者では、男性自身がどう動く人なのかを見ます。
結婚まで考えるのであれば、後者のほうが重要です。
恋愛テクニックによって一時的に追わせることができても、結婚生活では毎日のように駆け引きを続けるわけにはいきません。
何か問題が起きたとき、自分から話し合える男性なのか。
二人の将来について主体的に考えられる男性なのか。
女性がすべて準備しなくても、家庭を一緒に作ろうとする男性なのか。
交際中の「自分から動けるかどうか」は、そうした部分を見る材料にもなります。
男性の態度が変わったときこそ冷静に見る
追いかけるのをやめた途端、男性が積極的になると、女性はうれしくなります。
しかし、本当に見るべきなのはそこからです。
一週間だけ積極的になり、あなたが安心すると元に戻る男性もいます。
あなたが離れそうなときだけ連絡してくる男性もいます。
反対に、それをきっかけに自分から連絡したり、会う予定を立てたりするようになり、関係そのものが変化する男性もいます。
判断基準は「追ってきたか」ではなく、「関係への姿勢が継続的に変わったか」です。
恋愛では一回の大きな行動より、小さな行動が長く続いているかを見ることが大切です。
追いかけるのをやめたあとに男性がどう変わったのか。
そして、その変化が一時的なのか継続的なのか。
時間をかけて確認してください。
まとめ
追いかけるのをやめると男性の態度が変わることは、実際にあります。
しかし、その理由を単純に「男性は追われると逃げ、逃げられると追いたくなるから」と考える必要はありません。
女性が関係を動かし続けていた状態から手を引くことで、男性自身が行動しなければ関係が進まない状態になります。
そこで初めて、その男性がどの程度あなたとの関係を望んでいるのかが見えやすくなるのです。
大切なのは、男性を追わせるために駆け引きをすることではありません。
あなた一人が担っていた恋愛を、二人で作る恋愛へ戻すことです。
- あなたから連絡してもいいのです
- 会いたいと言ってもいいのです
- 好きだと伝えても構いません
ただし、その好意に男性がどのような行動を返しているかを見てください。
- あなたが連絡しなければ連絡がない
- あなたが誘わなければ会わない
- あなたが関係を修復しなければ放置する
その状態が長期間続いているなら、「もっと追えば振り向いてくれるか」を考える前に、その男性が本当に二人の関係を作る意思を持っているのかを考えるべきです。
そして、追いかけるのをやめても男性が追ってこないことがあります。
それは必ずしも失敗ではありません。
あなたが動くのをやめたことで、その関係の本当のバランスが見えた可能性があるからです。
30代、40代の大人の恋愛で必要なのは、「追えば逃げる、引けば寄ってくる」という恋愛ゲームを上手になることではありません。
自分の好意を素直に示しながら、相手にも関係を築く意思と行動があるかを冷静に見極めることです。
追いかけるのをやめる本当の意味は、男性を振り向かせることではありません。
自分ばかりが頑張らなければ成立しない恋愛から一歩離れ、男性自身の意思が見える場所まで戻ることなのです。











