恋愛・婚活コラム

2026-09-15 08:09:00

結婚相談所の担当者と利用者で「良い結婚」の意味が違う理由

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はじめに


恋愛のプロ・仲人の舘です。

年間1000件以上の男女関係の相談を受けていると、結婚相談所を利用している女性から、「担当者に勧められる男性に気持ちが動かない」「条件は良いと言われるけれど、私はそう思えない」という話を聞くことがあります。
反対に、担当者から見れば「結婚相手として非常に良い男性なのに、なぜ断ってしまうのだろう」と感じることもあります。

ここには、どちらかが間違っているという単純な問題ではなく、「良い結婚」という言葉をどの立場から見ているかという違いがあります。
利用者は、自分自身がその男性を好きになれるか、一緒にいて幸せを感じられるかを考えます。

一方、結婚相談所の担当者は、これまで見てきた多くの交際や成婚の経験から、結婚生活が安定しそうか、二人の条件や考え方が合っているかという視点でも判断します。
この違いを理解しないまま婚活をすると、「担当者は私の気持ちを分かってくれない」と感じたり、逆に有望な出会いを早い段階で手放したりすることがあります。

今回は、結婚相談所の担当者と利用者で「良い結婚」の意味がなぜ違うのか、そして担当者の意見を婚活にどう生かせばよいのかをお話しします。



利用者が考える「良い結婚」は自分の感情から始まる


婚活をしている本人にとって、結婚は自分の人生そのものです。
そのため、「良い結婚」を考えるときには、自分の感情が中心になるのは当然です。

  • 一緒にいて楽しい
  • 話が合う
  • 見た目が好みである
  • 尊敬できる
  • 会いたいと思える
  • 恋愛感情を持てる


こうした感覚は、結婚相手を選ぶうえで無視できません。

特に30代、40代になると、これまでの恋愛経験から「こういう男性とは合わない」「こういう人に惹かれる」という自分なりの基準もできています。
そのため、担当者から「とても良い方ですよ」と言われても、自分が魅力を感じなければ納得できないことがあります。

これは決してわがままではありません。
最終的に結婚生活を送るのは担当者ではなく、自分だからです。
ただし、自分の感覚だけで判断すると見落としやすい部分があることも、婚活では知っておく必要があります。



担当者が見るのは「結婚後まで続く条件」


結婚相談所の担当者が男性を評価するとき、単純に年収や学歴などのプロフィールだけを見ているわけではありません。
担当者によって経験や考え方に差はありますが、経験豊富な仲人ほど、交際中だけでなく結婚後の生活まで考えて相手を見ています。

例えば、話が面白くてデートを盛り上げる男性より、約束をきちんと守る男性を高く評価することがあります。
派手な愛情表現をする男性より、連絡や行動が安定している男性を評価することもあります。

その理由は、恋愛の楽しさと結婚生活の安定が必ずしも同じではないことを、多くの事例から知っているからです。
結婚すれば、毎日がデートになるわけではありません。
仕事、家事、お金、親との関係、住居、健康、子どもを望む場合には子育てなど、現実的な問題を二人で扱っていくことになります。

そこで必要になるのは、一時的な盛り上がりだけではありません。

  • 話し合えること
  • 約束を守れること
  • 相手の事情を考えられること
  • 問題が起きたときに逃げないこと


こうした部分を担当者は見ています。



「条件が良い」と「あなたに合う」は別である


ここで注意したいのが、「条件の良い男性」と「自分に合う男性」を混同しないことです。

  • 高収入である
  • 安定した職業に就いている
  • 学歴が高い
  • 身長が高い
  • 初婚である


こうした条件が希望に合っていれば、プロフィール上は魅力的でしょう。
しかし、それだけで良い結婚ができるとは限りません。

反対に、希望条件の一部から外れていても、実際に会ってみると非常に相性が良いことがあります。
結婚相談所の婚活では、検索条件を細かく設定できるため、どうしても数字で比較しやすい項目に目が向きます。

ところが、結婚生活で重要になることの多くはプロフィールには書かれていません。

  • 意見が違ったときの態度
  • 店員への接し方
  • 時間に対する考え方
  • お金の使い方
  • 家族との距離感
  • 相手が困っているときの対応


こうした部分は、会って関係を作らなければ見えてこないものです。
担当者が「もう一度会ってみては」と勧める背景には、プロフィールだけでは判断できない長所を知っている場合があります。



利用者は「今」を見て、担当者は「経過」を見る


担当者と利用者の大きな違いの一つが、見ている時間の長さです。
利用者は目の前の一回のお見合いや一回のデートから判断します。

  • 会話が盛り上がらなかった
  • 少し緊張していて頼りなく見えた
  • 思っていたほど楽しくなかった


その感想自体は大切です。

しかし、担当者は似たような男女が、その後どのような経過をたどったのかを数多く見ています。
最初のお見合いでは会話がぎこちなかった男性が、三回目には自然に話せるようになることがあります。

第一印象では地味だった男性が、交際が進むほど誠実さを評価されることもあります。
反対に、最初から非常に会話が上手で魅力的だった男性が、交際が深くなると自分本位な部分を見せることもあります。

恋愛は第一印象が大切ですが、結婚相手の判断を第一印象だけでするのは早い場合があります。
経験のある担当者ほど、その「変化の可能性」を含めて見ているのです。



担当者が勧める相手にときめかない理由


結婚相談所でよくある悩みが、「担当者から勧められる人は良い人だけれど、ときめかない」というものです。
ここで考えたいのは、結婚相手に必要な恋愛感情と、出会った瞬間の強いときめきは同じなのかということです。

もちろん、まったく興味を持てない男性と無理に交際する必要はありません。
しかし、婚活では「強く惹かれない」という理由だけで、早すぎる判断をしてしまうことがあります。

特に、これまで刺激の強い恋愛を経験してきた女性ほど、安定した男性を「物足りない」と感じることがあります。

  • 連絡が安定している
  • 予定を早めに決めてくれる
  • 言っていることと行動が一致している
  • 感情の波が少ない


こうした男性は、恋愛初期に強烈な刺激を与えないかもしれません。しかし、結婚生活ではその安定感が大きな長所になる場合があります。
「ときめかないから対象外」ではなく、「もう一度会って確かめたいと思えるか」という基準を持つと、婚活の選択肢は変わります。



担当者の意見をそのまま正解にしてはいけない


ここまで読むと、「それなら担当者の勧める人を選べばいい」と思うかもしれません。
しかし、それも違います。

担当者は婚活の専門家ではあっても、あなた本人ではありません。
どれほど経験豊富な仲人でも、あなたがその男性と暮らしたときに何を感じるかまで完全に判断することはできません。
担当者が「良い男性」と評価していても、あなたにとって重要な部分で合わないことはあります。

例えば

  • 仕事を続けたい女性と、結婚後は家庭に入ってほしい男性では、条件が良くても将来像が違います
  • 休日は夫婦で過ごしたい女性と、一人の時間を非常に重視する男性でも、生活のイメージには差があります


大切なのは、担当者の意見を「正解」として受け入れることではありません。
自分には見えていない視点を教えてくれる「参考情報」として利用することです。



「なぜおすすめなのか」を聞くことが重要


担当者から男性を勧められたとき、「私の好みではありません」で終わらせるのは少しもったいないと思います。
ぜひ、「なぜ私に合うと思ったのですか」と聞いてみてください。

この質問によって、担当者が何を見ているのかが分かります。

  • 二人とも仕事を大切にしているから
  • 生活に対する金銭感覚が近いから
  • あなたは話を聞いてくれる男性のほうが合うと思うから
  • この男性は交際が進むほど良さが分かるタイプだから


このような説明があれば、自分とは違う角度から相手を見ることができます。
納得できれば会ってみればよいですし、それでも違うと思えば断ればよいのです。

担当者を上手に利用できる女性は、「誰がいいですか」と答えを求めるのではなく、「なぜそう思うのですか」と判断材料を増やしています。



自分の「良い結婚」を言葉にしておく


担当者との認識のずれを減らすには、自分が望む結婚を具体的に言葉にする必要があります。

  • 優しい人がいい
  • 価値観が合う人がいい
  • 一緒にいて安心できる人がいい


これだけでは、担当者も具体的な人物像を把握できません。

  • 優しいとは、どのような行動をする人なのか
  • 価値観とは、お金なのか、仕事なのか、家族なのか
  • 安心とは、連絡頻度なのか、経済的安定なのか、誠実さなのか


ここまで整理して初めて、自分の望む結婚が見えてきます。
婚活が長くなる女性の中には、希望条件は明確でも「どんな生活をしたいのか」が曖昧な人がいます。

結婚相手を探している以上、男性のスペックだけではなく、結婚後の日常を考えることが必要です。



「好きになれる人」と「生活できる人」の両方を見る


良い結婚を考えるとき、恋愛と生活のどちらか一方だけを選ぶ必要はありません。
恋愛感情を持てることも大切です。

同時に、一緒に生活できることも大切です。
問題は、どちらかだけで判断してしまうことです。

「条件は最高だから好きではないけれど結婚する」

これでは結婚後に苦しくなる可能性があります。

一方で、「大好きだから将来について何も話せなくても構わない」。

これも結婚を考えるなら危険です。

目指したいのは、好きになれる可能性があり、なおかつ現実的に生活を作っていける相手です。
結婚相談所の担当者が持っている経験は、この「生活できる相手」を判断するうえで役立ちます。

そして、「好きになれるか」を判断するのは自分自身です。
この二つの視点を組み合わせることが、婚活では非常に重要です。



良い担当者は結婚を決める人ではない


良い担当者とは、あなたの代わりに結婚相手を決めてくれる人ではありません。
あなたが自分で判断できるように、必要な情報や別の視点を提供してくれる人です。

「この人と結婚しなさい」と押し切るのではなく、「こういう良さがありますが、あなたはどう感じますか」と一緒に考えてくれる担当者が望ましいでしょう。
同時に、利用する側にも担当者の意見を聞く姿勢が必要です。

婚活中は、自分では冷静に見えているつもりでも、好きになった男性には評価が甘くなり、興味のない男性には評価が厳しくなることがあります。
そんなとき、第三者の視点が役に立ちます。

担当者と利用者の意見が違うこと自体は問題ではありません。
むしろ、その違いから自分の結婚観が明確になることもあります。



まとめ


結婚相談所の担当者と利用者で「良い結婚」の意味が違うのは、見ているものが違うからです。
利用者は、自分の感情や希望、目の前の相手との相性を中心に考えます。

担当者は、それに加えて過去に見てきた多くの交際や成婚から、結婚後の安定性や二人の組み合わせを見ることができます。

  • どちらか一方だけが正しいわけではありません
  • 利用者にしか分からない感情があります
  • 担当者だから見える客観的な部分もあります


大切なのは、担当者の意見に従うことでも、すべて無視することでもありません。
「なぜこの人を勧めるのか」と聞き、自分にはなかった視点を判断材料に加えることです。

そして、自分自身も「どんな男性と結婚したいか」だけではなく、「結婚後にどんな毎日を送りたいか」を具体的にしておきましょう。
結婚相談所を利用する価値は、単に男性を紹介してもらえることだけではありません。

自分一人では気づきにくい相手の良さや、自分自身の婚活の傾向を第三者から教えてもらえることにもあります。
最終的に結婚するかどうかを決めるのは自分です。
だからこそ、担当者には決断を任せるのではなく、より良い決断をするための材料を増やしてもらうと考えてください。

「良い結婚」の答えを担当者に決めてもらうのではなく、自分の答えを見つけるために担当者の経験を使う。
それが、結婚相談所を上手に活用し、自分にとって本当に良い結婚へ近づく方法なのです。