恋愛感情だけでは決められない結婚相手の見極め方
はじめに
恋愛のプロ・仲人の舘です。
年間1000件以上の男女関係の相談を受けていると、「好きな人と結婚すれば幸せになれるのでしょうか」という質問を受けることがあります。
もちろん、結婚する相手に恋愛感情を持てることは大切です。
好きでもない男性と無理に結婚する必要はありません。
しかし、恋愛感情が強いことと、結婚相手として相性がよいことは、必ずしも同じではありません。
恋愛では楽しかった男性と結婚したところ、生活を始めてから価値観の違いに苦しむ女性もいます。
反対に、最初は強烈な恋愛感情がなかったものの、交際を重ねるうちに信頼が深まり、穏やかな結婚生活を築いている人もいます。
30代、40代で結婚を考えるなら、「どれだけ好きか」だけではなく、「この人と現実の生活を続けられるか」という視点が重要になります。
今回は心理学的な相性診断ではなく、実際の恋愛相談や結婚相談の経験から、恋愛感情だけでは決められない結婚相手の見極め方についてお話しします。
恋愛と結婚では相手を見る時間軸が違う
恋愛では、現在の二人が楽しいことに大きな価値があります。
- 一緒に食事をして楽しい
- 話が合う
- 会いたくなる
- 連絡が来るとうれしい
こうした感情は恋愛を進める大切な要素です。
ところが、結婚では時間軸が大きく変わります。
見るべきなのは今日や来月だけではありません。
数年後、十年後、その先まで同じ生活を続けていくことを考える必要があります。
- 仕事が順調なときだけではなく、忙しくなったとき
- 健康なときだけではなく、体調を崩したとき
- 経済的に余裕があるときだけではなく、予想外の出費が重なったとき
- 楽しい出来事だけではなく、家族の問題が起きたとき
結婚相手を見るということは、条件のよい現在の姿だけを見ることではありません。
状況が変化したときに、この男性と相談しながら生活を立て直せるかを見ることでもあります。
「好きだから許せる」は結婚後も続くとは限らない
恋愛感情が強い時期には、相手の欠点をそれほど気にしないことがあります。
- 少し時間にルーズでも許せる
- 金銭感覚が多少違っても気にならない
- 連絡が少なくても「忙しいから仕方がない」と考えられる
しかし、結婚すると、それまで恋愛上の小さな欠点だったものが生活上の問題になることがあります。
- デートに10分遅れることと、家計に関する支払いを忘れることは同じではありません
- 部屋が多少散らかっていることと、共同生活で家事をすべて相手任せにすることも違います
恋愛では「好きだから許せる」と思っていたことが、毎日の生活になると負担へ変わることがあります。
結婚相手を見極める際には、「今は許せるか」だけではなく、「これが10年続いても受け入れられるか」と考えてみることです。
相手を変える前提で結婚しないことも重要です。
お金の価値観は収入額だけでは分からない
結婚相手を考えるとき、男性の年収を気にする女性は少なくありません。
生活に必要なお金を考えれば、収入が判断材料になるのは当然です。
しかし、実際の結婚生活では収入額以上に「お金をどう扱う人なのか」が重要になる場合があります。
収入が高くても、あるだけ使ってしまう人もいます。
反対に、特別な高収入ではなくても、計画的に貯蓄し、必要なところにはきちんとお金を使える人もいます。
確認したいのは、金額だけではありません。
- 貯蓄についてどう考えているか
- 借金やローンはあるのか
- 趣味にどの程度お金を使うのか
- 住居にどの程度お金をかけたいのか
- 将来に備える意識があるのか
- 結婚後のお金を共有するのか、それぞれ管理するのか
こうした考え方は、結婚生活の満足度に直接関わってきます。
お金の話をすると「現実的すぎる」と感じる女性もいますが、結婚を真剣に考えるのであれば避けて通れない話です。
話し合いができる男性かを見る
結婚相手を見極めるうえで、私が特に重要だと考えているのが「話し合える人か」という点です。
どれほど相性のよい二人でも、意見が完全に一致することはありません。
- 育った家庭も違えば、仕事も違います
- 生活習慣も違います
- 当然、意見がぶつかることがあります
そのときに問題になるのは、意見が違うことそのものではありません。
違ったときにどう対応するかです。
- 不機嫌になって黙る
- 相手の意見を否定する
- 話をすり替える
- その場から逃げる
- 怒って自分の意見を通そうとする
こうした対応が毎回続けば、結婚生活では女性側に大きな負担がかかります。
一方で
- 自分と違う意見でも最後まで聞く
- 自分の考えも説明する
- 折り合えるところを探す
- 一度で決まらなければ、時間を置いて再び話す
こういう男性とは問題が起きても二人で対処しやすくなります。
結婚生活では「問題が起きない相手」を探すより、「問題が起きたときに一緒に解決できる相手」を探すほうが現実的です。
約束に対する姿勢には生活者としての性格が出る
交際中に意外と見落とされるのが、約束に対する姿勢です。
- デートの日程をきちんと決める
- 変更するときは早めに連絡する
- できない約束を簡単にしない
- 言ったことを覚えている
こうしたことは派手な魅力ではありません。
しかし、結婚生活では非常に重要です。
結婚すると、二人の間には小さな約束が大量に生まれます。
家事、買い物、支払い、親族との予定、子どもを望む場合には育児など、生活は約束の積み重ねです。
交際中から約束を軽く扱う男性が、結婚した瞬間に几帳面になるとは考えにくいものです。
恋愛中はサプライズや優しい言葉に目が向きやすいですが、結婚相手を見るなら日常的な約束への誠実さにも注目してください。
自分より立場の弱い人への態度を見る
男性があなたに優しいことは重要です。
しかし、結婚相手として見るのであれば、「あなた以外の人にどう接しているか」も確認しておきたいところです。
交際中は、男性も好きな女性には丁寧に接します。
だからこそ、それだけでは普段の人柄を判断できない場合があります。
- 飲食店の店員への態度
- 家族への態度
- 職場の後輩への話し方
- 高齢者への接し方
- トラブルが起きたときの対応
こうした場面では、その人の日常的な考え方が見えやすくなります。
特に、自分に利益を与えてくれない人に対する態度は参考になります。
恋愛中の優しさは、あなたに好かれたいという気持ちから生まれることもあります。
それ自体が悪いわけではありません。
ただ、結婚生活では恋愛初期の緊張感が永遠に続くわけではありません。
普段の人柄を見ることが大切です。
将来の希望は「そのうち」ではなく具体的に確認する
結婚を考えている30代、40代の女性には、将来について話すことを遠慮しすぎないでほしいと思います。
- 結婚願望があるのか
- いつ頃の結婚を考えているのか
- 子どもについてどう考えているのか
- 共働きをどう考えているのか
- 住む場所に希望はあるのか
- 親との関わりをどう考えているのか
もちろん、交際初期から質問攻めにする必要はありません。
しかし、関係が深まっても将来の話を一切しないまま交際を続けることには注意が必要です。
「好きだから何とかなる」と思って結婚した後で、人生設計の大きな違いが分かると調整が難しくなります。
特に子どもを希望するかどうかや居住地域、仕事の継続などは、一方だけが簡単に譲れる問題ではありません。
価値観が完全に一致する必要はありません。
違いについて話し合えることのほうが重要です。
一緒にいて「頑張り続けなくてよいか」を考える
好きな男性と付き合うと、女性側が無意識に頑張りすぎてしまうことがあります。
- 嫌われないように明るく振る舞う
- 彼の予定を優先する
- 言いたいことを我慢する
- 料理や身だしなみを完璧にしようとする
- 男性が喜びそうな女性でいようとする
恋愛初期にはある程度自然なことですが、それを何年も続けるのは難しいものです。
結婚は日常生活です。
- 疲れている日もあります
- 機嫌の悪い日もあります
- 何もしたくない休日もあります
そんな自分でも一緒にいられる相手なのかを考えてください。
「この人といると緊張する」という刺激が恋愛では魅力になることもありますが、結婚では安心して日常を共有できることも大きな価値になります。
条件の一致より「違いを調整できるか」が重要
結婚相手を探すとき、条件を整理することは有効です。
年齢、仕事、収入、住んでいる地域、趣味、結婚歴など、自分にとって譲れない条件がある人もいるでしょう。
しかし、条件が合っていることだけで結婚生活がうまくいくわけではありません。
結婚後には、プロフィールには書かれていない問題が次々に出てきます。
- 家事の分担
- 休日の過ごし方
- 親族との距離
- 食生活
- お金の使い方
- 仕事が忙しい時期の支え方
こうした違いをすべて事前に一致させることはできません。
そこで大切なのが調整する力です。
「自分はこうしたい」で終わるのではなく、「あなたはどうしたい?」と聞ける男性か。
二人にとって現実的な方法を考えられる男性か。
結婚相手を見るときは、条件表に書けない部分ほど丁寧に見てください。
恋愛感情が強いほど一度冷静に見る
恋愛感情が強いことは悪いことではありません。
むしろ、好きな男性と結婚したいと思うのは自然です。
ただし、強く好きになっているときほど、「結婚相手としてどうか」という視点を意識的に持つことが大切です。
彼と結婚したいという気持ちと、彼との結婚生活が自分に合っているかという判断は分けて考えてください。
- 好きだから欠点を見ない
- 好きだから違和感を無視する
- 好きだから将来について聞けない
- 好きだから自分だけが我慢する
この状態で結婚へ進むと、交際中に見えていた問題が結婚後に大きくなることがあります。
恋愛感情を否定する必要はありません。
感情を大切にしながら、現実も同時に見ることです。
それが大人の結婚相手選びには必要です。
「幸せにしてくれる人」より「一緒に幸せを作れる人」
結婚相手を考えるとき、「私を幸せにしてくれる男性」を探してしまう女性がいます。
- 優しい男性
- 経済力のある男性
- 頼れる男性
- 自分を愛してくれる男性
もちろん、どれも魅力的な条件です。
しかし、結婚はどちらか一方が相手を幸せにする仕組みではありません。
生活には予想外の出来事が起こります。
そのときに二人で考え、二人で調整し、必要なら二人で我慢する場面も出てきます。
だからこそ、結婚相手として重要なのは「幸せにしてくれそうな男性」という見方だけではありません。
「この人となら二人で生活を作っていけそうか」という視点を持つことです。
これは恋愛の高揚感とは別の種類の魅力です。
しかし、長い結婚生活では非常に大きな意味を持ちます。
まとめ
恋愛感情だけでは決められない結婚相手の見極め方で大切なのは、「好き」という感情を否定することではありません。
好きという気持ちに加えて、現実の生活者として相手を見ることです。
- お金に対する考え方
- 約束への姿勢
- 意見が違ったときの対応
- 家族との距離感
- 将来について話し合う姿勢
- 自分以外の人への接し方
- 問題が起きたときに逃げずに向き合えるか
こうした部分は、恋愛初期の華やかさに比べると地味に見えます。
しかし、結婚生活を支えるのは、このような日常的な部分です。
そして、相手を見るだけではなく、自分自身について考えることも忘れないでください。
- この男性の前で無理をしていないか
- 言いたいことを言えるか
- 困ったときに相談できるか
- 意見が違っても関係が壊れる怖さを感じずに話せるか
- 将来の希望を率直に伝えられるか
結婚相手は、条件だけで選ぶものでも、恋愛感情だけで選ぶものでもありません。
感情と現実の両方を見る必要があります。
強く惹かれる男性が、必ずしも一緒に生活しやすい男性とは限りません。
一方で、最初の刺激がそれほど強くなくても、時間を重ねるほど信頼できる男性もいます。
30代、40代の女性が結婚につながる恋愛を考えるなら、「この人をどれだけ好きか」と同時に、「この人とどのような毎日を送ることになるのか」を想像してみてください。
特別な日の相手ではなく、普通の日を一緒に過ごす相手として見ることです。
- 何も起きない平日の夜
- 疲れて帰ってきた日
- 予定どおりにいかなかった日
- お金や仕事について真剣な話をする日
そんな日々を一緒に過ごせると思える男性なのか。
結婚相手を見極めるとき、本当に確認したいのはそこです。
恋愛は「好き」から始めることができます。
しかし、結婚生活を長く続けていくには、好きという感情だけではなく、信頼、誠実さ、生活感覚、話し合う力が必要です。
恋愛感情を大切にしながら、その先にある日常まで見ようとすること。
それが、結婚相手を見極めるための大切な視点なのです。











